今出る病害虫&防除のポイント「ネギ葉枯病」

こんにちは。ダコ坊やです♪

▲ 4月下旬に定植したネギがすくすく育っているよ(7月中旬撮影)

▲ 葉にすす状の黒いかびが出てきた。

▲ 黒斑病か葉枯病だと思うけど、病斑で見分けるのはとても難しい(>_<)
 顕微鏡で分生子を見たら両方発生していたよ。今回は葉枯病について紹介するね。

▲ これは葉枯病の病斑。黒斑病とほとんど同じだよ。

▲ 病斑を拡大するとこんな感じ。
 葉枯病の分生子は先端が丸くみえるのが特徴だ。
 実体顕微鏡でこのぐらいのサイズでみれば黒斑病と区別できるよ。
 ちなみに黒斑病の分生子は先端が尖ってみえるよ。

▲ 顕微鏡で見るとこんな感じ。
 形は楕円形で両端は丸いよ。この分生子が風で飛散して周囲に病気が広がっていくよ。

〇病害の特徴

  • 葉では、はじめ黄色~淡褐色で紡錘形の病斑を生じ、その後、上下に拡大して連続的な縦長の病斑を形成する。病斑上に暗褐色すす状のかびを生ずる。
  • 進展すると、病斑部から葉枯れが生じ、病斑部から上部の葉は枯れる。
  • 秋冬どり作型のネギで、秋に、ネギ中心葉に黄色のまだら症「黄色斑紋病斑」を生ずることもある。
  • 梅雨期と秋季の多雨時に発病しやすい。

〇 見つけ方のコツ

  • 黒斑病と葉枯病は、顕微鏡やルーペで病斑上の分生子を観察しないと判別は難しい。
    黒斑病は葉身のどこからでも発生し、同心輪紋状の病斑となる一方、
    葉枯病の病斑は同心輪紋状にはならず、葉先から進展して褐変する傾向がある。
    区別のポイントは下の写真の通り。


〇 防除のポイント

  • 軟弱に生育すると発病しやすくなるので、肥培管理を適正にする。
  • 定期的な薬剤散布を心がける。

ダコニール1000はネギ黒斑病、葉枯病に登録あり!
ダコニール倶楽部でその他の病害も紹介しているよ。是非ご覧ください。
http://daco-club.com/dictionary/leek.html