今出る病害虫&防除のポイント「ピーマンうどんこ病」
こんにちは。ダコ坊やです♪
ハウスでピーマンを栽培していますが・・・
葉の裏に何やら白いワタぼこりのようなものが・・・
ここにも・・・
こっちにも!
うわーっ! (*_*)
その正体は・・・うどんこ病。
かび(糸状菌)が原因の病気で、
ハウス栽培で、ちょっと空気が乾燥気味だとよく出るんだ。
かびの仲間だから胞子(かびの種みたいなもの)を飛ばして周囲のピーマンに病気をうつすんだ。
かびの病気は一般に湿度が高い(相対湿度が 100% に近い状態)と発生が多くなるんだけど、
うどんこ病はちょっと例外で、乾燥した時にも発生するんだ。
相対湿度にすると 50% から 100% で胞子が発芽して、病気が広がっていく。
胞子は乾いた状態だったら 80 日も生き残ったって話もあるらしいよ。
この病気は温度が 15℃から 30℃くらいまでの間で発生するんだけど、
一番好きな温度は 25℃くらいだって。
病気にならないようにハウスの湿度とか温度とかも気にしなきゃならないんだ。
葉っぱには気孔といって空気や水分が出入りする穴があるんだ。
葉についた胞子から伸びてきた菌糸が主に気孔(水孔)等から侵入するとされ、それで病気になるんだ。
ピーマンがうどんこ病に感染してから目に見えてわかるようになるまで大体 10 〜 12 日。
一度病気になってしまうと抑えるのは難しい。
ダコニール 1000 のような保護剤(病気から植物を予防する薬)を使って、
早めに薬剤を散布することが重要だよ。
葉裏にも薬剤がかかるように丁寧に散布してね。
僕たちも病気にかかるとつらいよね。
植物も同じで、うどんこ病がひどくなると葉っぱが黄色くなって落ちてしまう。
ヒトも植物も病気にかからないようにするのが大事なんだ。
こうなる前に早め早めに手をうたなきゃね!(・・・って。反省。)
ピーマンの葉っぱの白いところを水で洗い流して顕微鏡で見てみたよ。
ウィンナーみたいな形とアメリカンドッグみたいな形がいくつか見えるよね。
これがピーマンうどんこ病の胞子(分生子)だ。
最初にできる胞子がアメリカンドッグ型、そのあとにできるのがウィンナー型なんだって。
へー。だね。
参考文献:日本植物病害大事典 岸國平編 全国農村教育協会